チタンインタビュー

日本チタン協会コンサルタントの上瀧洋明先生と名取の対談

【対談記事】
日本チタン協会、チタンコンサルタントの上瀧洋明先生に、名取がチタンについてのお話をお伺いしました。

テーマ:「手の届くチタン」

本日は、日本チタン協会様にお邪魔して、チタンコンサルタントの上瀧洋明様にお話をうかがいます。
上瀧先生、よろしくお願いいたします。

【名取】   弊社では、新商材として、チタンおよびチタン合金の加工をラインナップしております。チタンは、難加工材ではありますが、高級感があり、また、さびない、強い、軽い、などの素晴らしい特性を持っております。
そんなチタンの素晴らしさをたくさんの方々に知っていただきたいと思っているのですが、まずはチタン材の将来性や可能性について教えていただけますでしょうか?

【上瀧先生】金属としてのチタンは鉄や銅など、他の金属に比べて大変に若い金属です。非常に多くの可能性を秘めており、次々に新しい特性が見出されています。
金属チタンの将来性や可能性は非常に高いものです。更に、チタンは地球上の金属の中でで4番目に多く、豊富に存在することも、将来性が明るい話です。

【名取】   なるほど。次々に新しい特性が見出されているというのは驚くべきことですね。 そういった新発見の中で、ずばり注目株はなんでしょうか?

【上瀧先生】チタンの特性として先程出された、錆びない、強い、軽いの特性に加えて、多くの特性が発見されました。例をあげると、環境特性として人体や生活環境に関係したものでは人体との親和性がよく人工骨、人工関節や人工歯根に適している。
熱膨張係数が低く、屋根や大型ガラス窓枠に適している。、CFRPと接触したとき、ガルバニック腐食(電気腐食)が発生しない。美しい酸化皮膜ができ、塗料によらない発色ができる。などがあります。今も次々に新しい特性が発見されつつあります。

【名取】   そのほかに、環境特性として、100%リサイクルが可能だとお聞きしました。

【上瀧先生】その通りです。 例えば、私たちが便利に使っているプラスチックスやビニールと比べましょう。 不要になったプラスチックスやビニールは一部を除いて燃やすか埋めます。燃やすと有害ガスや地球温暖化ガスを発生します。埋めても腐らないのでごみ廃棄場所の確保が大変です。
プラスチックスやビニールなどはリサイクルの開発に苦労しています。 チタンはもう一度溶かして金属チタンとして使えるのです。 スクラップを再使用して、何度でも使える。リサイクルの見本のようなものです。 燃やして有害ガスを発生したり、ゴミ捨て場を確保する必要がなく 地球環境には優しい金属です。

【名取】   そのほかに、チタン自体が環境浄化の働きをすると小耳に挟みました。そこのところを 詳しく教えていただけますか?

【上瀧先生】チタン自体の酸化皮膜に光があたると、環境を浄化する働きをします。 これを光触媒作用といいます。細菌を殺したり、汚れを分解します。
医療設備や汚れの掃除に大変な高速道路やトンネルの壁に使われています。 チタンの光触媒作用も新しく見つけられた特性の一つで、これから用途が広がると 期待されています。

【名取】   あと、チタンは非常に磁界からの影響を受けにくいと聞いております。具体的にはどの ようなメリットがあるのでしょうか?

【上瀧先生】チタンの特性の一つに非磁性があります。常磁性とも言われます。 今話題の高速列車リニアモーターカーや病院で検査に使うMRI は非常に強い磁力を使います。
鉄を使うと、自分も磁石になってしまいます。 これでは困るので、磁力の強い所では磁石にならないアルミニウムやチタンが適して います。アルミニウムは強さがチタンに比べて低いので強さが必要な所はチタンが 適しています。

【名取】   そんな素晴らしいチタンを世に広めるのは、大変意義のあることですね? 私どももチタンの素晴らしさを知り、その良さをたくさんの人に知っていただきたいと 考えております。
弊社のコア技術はプレス成形加工、特に曲げ加工ですが、これは 切削加工のみの場合と比較して、使用する材料の量や加工の手間を段違いに減らす ことができます。
溶接などとも組み合わせ、「チタン製」という選択肢を気軽なものに して、もっとチタンを身近なものにしたい。その一翼を担いたい、と考えております。

【上瀧先生】金属の素材を物にするには、最終的に形を作ります。形を作るには色々な方法が あります。例えば、成型プレスで曲げるか、切削工具で削るか、溶接でくっつけるか それぞれに長所があるのでそれを生かして応用するのが大切です。
それが加工技術です。 チタンは歴史が浅いので、鉄などに比べて加工技術の開発が遅れています。 チタンの加工技術開発が進めば、チタンの用途は大きく広がります。お客から頼りに されるようになるでしょう。

【名取】   なるほど。弊社も曲げだけでなく、切削や溶接の技術も磨き、それを組み合わせて、お客様から頼りにされる会社になろうと思います。チタンのいろいろな特性とも組み 合わせ、いろいろなお客様にいろいろな喜びを提供したいですね。

【上瀧先生】チタンは実用に使われてから、僅か60年程度です。鉄は4000年前から、銅は6000年前から実用化されていますが、チタンの特性も加工技術も開発はこれからです。 これから、開発が進み、多くの新しいチタンの用途が広がるでしょう。

【名取】   チタンはイニシャルコストだけを見ると高い印象がありますが、今日お聞きしたように加工方法を開発していけば、コストは下がります。また、話題に出たようなさまざまな 特性が付加価値として加われば、実はコストをはるかに超える価値がある、ということ をたくさんの方々に知っていただくお手伝いをしたいと思います。
チタンは高嶺の花ではなく、手の届くものであることを知り、使っていただきたいですね。 先生、今日はいろいろ教えていただきましてありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

これ、チタンでつくってみたいな、と思ったあなたへ

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