名取製作所のIoT共同研究第4回

名取製作所・IoT共同研究第4回の報告になります。

IoT共同研究第4回

製造現場で働く人々に気付きと行動変革をもたらす情報基盤の開発と実践導入による成果

株式会社名取製作所は、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)と共同研究を行い、情報基盤システム「マニュファクチャリング・インフォマティクス(MI) 」を開発し、生産現場実地検証において現場力向上に高い有効性を確認しました。

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概要

「MI」は、人の作業や設備稼働状況など種々のデータを統合し、現場で働く人々がどのように生産にかかわっているかを可視化し情報として提供する仕組みです。

生産現場の人々が実際の生産で漠然と感じている成果や違和感などを、客観的事実として把握することで、新しい気付きを生み出し、得られた気付きをもとに自ら考え仮説を立て行動する変化を促すことを支援することが可能となります。

開発の背景

・IoTデータを活用した生産状況のばらつき可視化に取り組みトップダウンに取り組み、品質向上・収益性改善が進む(2018年~2020年)

・次に本質的な生産プロセス改善を試みるには、現場で働く人々が主体的に実践変化するための気付きを発見することが不可欠。人に着目した生産プロセスを可視化する情報基盤「MI」開発
現場ボトムアップ活動を支援


開発の背景と概要

期待効果

  • 気付きを生む情報 → 潜在的価値の新発見
  • 工夫、秘訣や教訓の相互共有協働マインド醸成
  • チャレンジブルな活動 → 自立的実践ヘの変化


MIによる行動変化の概念イメージ図

研究開発の成果

  • 経営要素:現場理解の深化、データを用いた教育・能力の評価
    → 自ら答えを発見できる様に現場支援への助け
  • 現場要素:改善スピード向上、働きやすさへの考察、業務品質の保証
    → 日頃の上手くいっていることの具体的説明で自己肯定感向上
    → 現場作業者相互の関わり方の変化、関係の質向上
  • 顧客要素: 品質管理保証体制の確実な維持、顧客へのアカウンタビリティ向上
    → 取引先表彰2ヵ年連続受賞(2020年度品質優秀賞,2021年度生産特別協力賞)


実践成果の関係性

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